弊社不動産売買の特徴
弊社不動産売買の特徴
不動産先進国であるアメリカやヨーロッパでは、「プロパティマネージャー」と「バイヤーズエージェント」という考え方が広く浸透しています。しかし日本では、ようやく近年になって注目され始めた概念です。本ページでは、まず一般的な不動産売買の流れを簡単に確認したうえで、こうした海外の仕組みとの比較や、弊社がどのように売主様・買主様双方の利益を尊重しているかをご紹介いたします。
不動産売買の一般的な流れ
不動産の売買フローは、基本的にはどこの不動産会社でも大きな違いはありません。主な手順を以下にまとめましたので、イメージをつかんでいただければと思います。
- 売主様:売却物件のご提示
売主様が、売却を検討している物件の情報を不動産会社に提示します。 - 業者:媒介契約
不動産会社(仲介業者)が、売主様と媒介契約を締結。売却活動の方針や報酬などを決定します。 - 業者:募集活動
媒介契約に基づき、広報や広告を行いながら買主様を募ります。 - 買主様:物件問合
買主様が物件情報を知り、質問や詳細確認をする段階です。 - 買主様:物件内覧
現地や内装などを実際にチェックし、購入判断に役立てます。 - 買主様:お申込み
物件に対して「購入の意思」を示し、売主様に商談申込みを行います。 - 買主様:融資申込
ローンや借り入れを行う場合、金融機関への申請をスタートします。 - 両名様:物件契約
売主様・買主様が面談のうえ、条件合意に至ればご契約。手付金の受け渡しもこの段階です。 - 買主様:本申込み
契約書類を揃えたうえで、融資の本申込手続きを行います。 - 買主様:金消契約
金銭消費貸借契約(ローン利用契約)を締結。融資条件が正式に確定します。 - 両名様:決済
融資実行を受け、購入資金の支払い・残代金の清算を行う最終工程です。 - 売主様:お引渡し
物理的な引き渡し(鍵の受け渡し等)や登記上の手続きが完了し、売買契約が成立します。
このフローのなかで、不動産会社は「売主様と買主様双方の代理人」として動くことが多いのが、日本の一般的な仲介スタイルと言えるでしょう。
海外では「両手仲介」は禁止?
アメリカやヨーロッパなどの不動産先進国では、買主様と売主様の利害が必ずしも一致しない点を重視し、ひとつの不動産会社が「売主様の代理人」と「買主様の代理人」を兼ねる、いわゆる「両手仲介」を禁止しているケースが多く見られます。 なぜなら、利益相反が起きる可能性を排除できず、どちらか一方の立場に偏ったアドバイスを行うリスクがあるためです。 そこで海外では、売主様側には「プロパティマネージャー」、買主様側には「バイヤーズエージェント」という形で専属の代理人を付け、それぞれの利益を守りながら交渉・取引を進めるのが一般的なのです。
弊社の不動産売買における特徴
こうした海外の考え方に着目し、弊社では1つの契約につき「売主様担当(プロパティマネージャー)」と「買主様担当(バイヤーズエージェント)」を明確に分ける方針を取っています。同じ仲介会社内であっても、実質的には代理人を分けてサポートすることで、双方の利害が偏らないよう最大限配慮しているのです。 これは日本ではまだ珍しいスタイルですが、海外ではスタンダードともいえる仕組みを取り入れることで、売主様・買主様双方に納得度の高い不動産取引を実現していただきたいと考えています。
1. プロパティマネージャー
売主様担当のスタッフを「プロパティマネージャー」と位置づけ、売却物件の管理・価格査定から、募集活動や条件交渉に至るまで、売主様の利益を守りつつスムーズに取引が進むようサポートします。 「とにかく高い価格で売りたい」「早く売り抜けたい」など、売主様のご要望を正確に把握したうえで、より良い売却成果を得られるよう尽力いたします。
2. バイヤーズエージェント
買主様担当のスタッフは「バイヤーズエージェント」として、物件選定や価格交渉などを支援します。 通常の仲介会社では「できるだけ高い価格で売りたい」という売主様側の視点と、「できるだけ安く買いたい」という買主様側の視点を、同じ担当者が兼任せざるを得ないケースがあります。 しかし、弊社では買主様専属のエージェントが、不当な価格吊り上げを抑えつつ、正当な取引を行えるように交渉や相談役を担いますので、ご安心いただけます。
事業計画や将来設計も含めたトータルサポート
単に「物件を売り買いする」だけではなく、弊社では事業計画・資金計画・将来設計・修繕計画なども含めた包括的なご提案を実施しております。 不動産は短期の売買益だけでなく、長期的な資産形成やライフプランに大きく影響する側面があります。建物の維持管理や資金繰り、将来的な相続・税務の問題なども踏まえ、総合的にアドバイスできることが弊社の強みです。
例えば「店舗経営を念頭に物件を購入したいが、初期投資や運転資金の組み立て方が分からない」という方には開業計画のサポートを、「物件を購入した後、将来的に子どもへ相続する段階でどうなるか不安」という方には相続対策などもご案内可能です。
まとめ ~より安心・公正な不動産売買を目指して~
日本ではまだ珍しい「プロパティマネージャーとバイヤーズエージェントを分ける」という仕組みは、海外の不動産取引では当たり前のように行われています。理由は明快で、売主様と買主様の利害が異なる以上、同じ人間が両者の代理人を兼ねることには、根本的な矛盾が生じるからです。
弊社では、こうした海外の合理的なスタイルを取り入れながらも、日本の不動産業界に適した形でアレンジし、一方的な利害の偏りをなくす工夫を続けてまいりました。さらに、事業計画・資金計画・将来設計・修繕計画など、売買の枠を超えたサポート体制により、皆様にとって安心かつ満足度の高い取引を実現するお手伝いをしております。
「不動産は人生の大きな買い物」と言われるとおり、納得いく取引を成立させるには情報の透明性と公正な交渉が欠かせません。
売主様・買主様それぞれに専属の担当を付けることで、双方の意見をじっくりヒアリングし、最適な落とし所を探していく。それが弊社不動産売買の最大の特徴です。
不動産売買に関するご不安やご質問がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
今後とも、皆様の大切な資産をしっかりとサポートし、安心と納得の取引を実現できるよう努めてまいります。